【最終回】阪急十三駅にて3
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「テレサ・テンさんですか?」
ワタシの顔を下から無理やり覗き込みむ
酔っ払い親父の声が車内にこだまする…。
しかも、「似てますね」ではなく、本人だと思ってやがる…。
まず、全然似てねぇ~し。
(そんなん言われたんこれが最初で最後!)
そして、
それに、それに、
数週間前に
亡くなってはるしっ!!
(テレサ・テンさんは、1995年5月頭に亡くなってはります。)
そして、ここは関西…。
土足で人の心に入ってくるフレンドリーな街…。
乗客、容赦なくゲラ笑い。
・°・(ノД`)・°・
今なら、「愛をつぐな~えば~、パパヤパヤパヤ 」
って歌えってやるくらいの器はあるが…。
当時のワタシはまだ10代、
自決を考える程恥ずかしかった。
その後も親父、「似てるな~。似てるな~」って。
ワタシを殺して下さい…。
そう思った瞬間ですた。
おしまい。